
2011年3月26日(土)
東北関東大震災の影響により、卒業式も学位記授与式も中止となりましたが、
ゼミで四期生の門出をお祝いしました。
地域計画論研究室はこの代で終わり、五期生からは部屋の看板通り、
環境社会学研究室になります。卒論は以下のように、「地域活性化」や
「地域振興」を意識したものでした。
サッカーと地域の活性化について |
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浅田 広之・石松 剣吾・小倉 寛也 |
アニメ、ゲームを利用した地域振興 |
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太田 崇慶 |
養殖漁業による地域活性化 |
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齋藤 昭洋 |
食×地域―地産地消を糸口に― |
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鈴木 宗近 |
道の駅と地域のかかわり |
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平塚 光二郎 |
農産物直売所と消費者の意識 |
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宮田 ひかり |
わりばしのなく頃に |
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森 雄太朗 |
―割り箸から見る日本の森林資源― |
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<農業政策論研究室>
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ダイコンの生産と消費動向について
―三浦市を中心に― |
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葉山 大樹 |
酒の消費量について |
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堀内 智 |
*橋口専任講師在外研究のため、卒論指導を担当。
締めくくりは例年のごとく、名残惜しい限りでしたが、今年は殊更、みんなで元気
に会えることの幸せと有り難みを痛感しました。
四期生のみなさん、大学生活やゼミで得た経験を活かして、それぞれの道で
存分に力を発揮してください。また一緒に飲みましょう!(3月27日記)
2010年前期
4~5月にかけて例年のごとく、3回ほどに分けて照屋・岡田著『ロジカル・シンキング』など
を素材に論文の書き方について話しました。卒論を書くにあたってまずテーマを決めること、
資料を集めて課題を設定すること等々、少しずつでも進めてもらいたいものです。
6月23日(水)、土砂降りの中、前々から行きたいと思っていた目黒寄生虫館を訪ねました。
就活が一段落のO君、H君、I君、それに橋口ゼミから一時預かりのH君も一緒でした。目黒駅
から徒歩10分余、1、2階が展示室、3階から上は研究所になっているその建物はごく普通の
オフィスビルで、あやうく通り過ぎそうになりました。世界各地から集められた寄生虫の標本の
数々、とくに全長8メートルのサナダムシ(実物)とその「発見」の経緯には驚きました。ギョウ虫の
検査キットなど懐かしの品も展示されています。広義の寄生虫には、人間や動物の体内に生息す
る線虫類だけでなく、蚊やブヨなども含まれることを知りました。「隠れたデートコース」とも言われ
ている寄生虫館。楽しい説明をして下さった研究員の方イチオシの「アニキサス入りキーホルダー」
でなく、寄生虫館のシンボルマークでもあるというフタゴムシのキーホルダー(金属製)を買って帰
りました。
ということで、まだ就活が落ち着かない人もいて、全員で集まることがほとんどできませんでし
たが、後期は気合いを入れたいと思います。さしあたりは明日から3年生、院生と一緒にまた茂木
の調査にでかけます。
(8月1日記)
12月16日(水)
いやいや、あっという間に1年が過ぎました。
4年のゼミも3年のゼミも今年最終回。4年のゼミでは卒論の最終段階に向けての確認など、3年
のゼミでは、農村工学研究所の福与徳文先生を招いて、集落点検手法を用いたワークショップに
ついてご指導いただきました。3年生の報告(茂木調査での班毎の発表に基づく)に対しコメントを
いただいたあと、寺野集落(高知県いの町)での成功事例についてわかりやすく教えていただきま
した。成功の鍵は集落提携と、廃校となった小学校の「結節機関」としての復活にあるとのこと、
上後郷に応用できないものかと考えさせられました。
夕方は、来年度、入室する2年生を歓迎して食堂で懇親会をしました。今年は例年になく応募者が
多かったため、残念ながら4名の人たちには期待に沿うことができませんでした。新ゼミ生16名中、
女子が5名というのも画期的です。市田組5代目、市田ファミリー・・・、いずれにしても、新風を吹き
込んでもらいたいものです。茂木での「デビュー」も期待しています!
(12月23日記)
11月21日(土)~23日(月)
Marché Ichidaを出店し、3日間で茂木の農産物と焼き芋を完売しました。それにしても、準備段階から
してよく頑張りましたね。店の外観、野菜を美味しそうに見せるdisplayはやはり大事です。日頃、方々を
見て歩いているのが活かされました。課題は残しましたが、売上げもまずまずだったし、上出来ではない
でしょうか?写真は近日中に掲載します。
(11月27日)
11月17日(火)
HPの更新をサボっている間に11月も半ば過ぎとなり、生明祭が近づいてきました。当ゼミでは今年も
茂木町の方々と一緒に農産物を売ります。昨年の実績=コスプレ、反省=店頭での一部混乱と赤字
ということで、今年の3年生は実績は踏襲し、かつ「今年こそは黒字を!」と意気込んでいます。
後期は鳥越他編『よくわかる環境社会学』(ミネルヴァ書房、2009年)という環境社会学の入門テキスト
を使っています。1テーマ3頁程度で、コラムや写真も充実しています。
8月3(月)~6日(木)
昨年に続き、栃木県芳賀郡茂木町で農村調査実習を行いました。今回は3年生9名に加え4年生が一部
参加を含め10名も参加し、昨年に増して賑やかでした。1日目は町役場での概要説明と町内の概観、2日
目はリサイクルセンター美土里館、千葉県から新規参入したアスパラガス栽培農家・永島さん訪問、そばの
里・まぎのでのソバ打ち体験のあと、翌日のワークショップに向けた準備作業を少々、3日目は上後郷集落
にて4班に分かれて集落点検とワークショップを行いました。昨年の反省に基づき、今年は住宅地図に気づ
いた点を書き込み、あとで自分たち以外の班の状況も把握できるようにしました。
中山間直接支払制度導入時(2000年)の航空写真と現状を見比べると、当時、田として使われていた農地
が虫食い的に放棄されているのがよくわかります。所有者が集落協定に参加できなかった、あるいは登記簿
上の地目が畑のため、対象になり得なかったなど、様々な理由が考えられます。
午後のワークショップでは、「山の駅」、ハーブ園、わさび田とレストラン、体験農園など、4班がそれぞれ耕作
放棄地活用のためのアイデアを発表しました。そのあと、前芳賀総合事務所長であり農経OBでもある小林
俊夫さんから「田舎力」や地域資源の発見についてのお話があり、ワークショップの意義を再確認しました。
懇親会は古口町長にもおこしいただき、昨年に負けず劣らず盛り上がりました。
最終日には、竹原集落でブルーベリーをつみ取り、町役場で副町長、農林課長にお礼のご挨拶をし、昨年、
できたばかりの「いい里さかがわ館」に立ち寄ってから、4日間お世話になった茂木町をあとにしました。
(8月11日記)
7月1日(水)

4年生と一緒に練馬区大泉町の「風のがっこう」(白石農園)を訪ねま
した。隣の「La毛利」(イタリアンレストラン、シェフは「風のがっこう」の
元受講生)で、白石農園で採れた野菜をたっぷり使ったパスタをいただ
き、14時半頃、農園にお邪魔するとすでに畑の真ん中に好孝さんが
いらっしゃいました。今日も16時から約束があるとのこと、お仕事の合間
を縫ってご自身のこれまでの歩み、とくに体験農園に行き着いた経緯
についてわかりやすくお話いただきました。昨年8月末に訪れたときに
いた東京X豚、「風々」は「風菜」に代替わりし、この9月には出荷との
こと、畑に植わっているトウモロコシ、キュウリ、ナスなどもいまが盛りと
生い茂っていました。(7月19日記)
←白石好孝さんの熱のこもったお話に耳を傾ける。
4月29日(水)
4年生と一緒に茂木町上後郷の「ぼたん桜」祭に行ってきました。当日、私(市田)は参加できませんでしたが、
なかなかなごやかな雰囲気だったようです。数年前、耕作放棄地に植えたぼたん桜がちょうど見頃になったのを
囲んで、集落の方々はもとより、町内外の人たち、古口町長や役場の山田さん、堀江さんもいらっしゃいました。
上後郷にとっては4月に発足したばかりの「むらづくり協議会」が主体となって行った初のイベントです。今年、
新たに1haほどの農地が放棄状態になるとのこと、役場から「市田ゼミのためにとっておくから、何か使ってくだ
さいよ」と言われています。さて、何を植えましょうか??(6月2日記)
4月15日(水)~
今年も水曜の5限と6限がゼミの時間です。前期は以下のテキストを輪読します。
メイン・テキスト:日本村落研究学会編 池上甲一責任編集『むらの資源を研究する
―フィールドからの発想―』
農山漁村文化協会、2007年(一昨年度、昨年度と同じ)
サブ・テキスト(グループ毎):
①松原隆一郎著『失われた景観―戦後日本が築いたもの』PHP新書,2002年
②大原悦子著『フードバンクという挑戦―貧困と飽食のあいだで』岩波書店、2008年
その他、テーマとして取り上げる(た)こと。
ギャル社長(ノギャル)、銀座の養蜂家など